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代々木アニメーション学院名古屋校近日イベント情報! |
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12月イベント
12/ 5(日) : 入学相談会&実力UP講座&体験入学
12/15(水) : 夜間体験入学 12/23(木) : 体験入学_声優ゲスト本名陽子さん名古屋校来訪 12/24(金) : 2010年窓口営業終業日 ※平日は毎日授業見学受付中 ※20日~24日は進路相談week |
1月イベント
1/ 4(月) : 2011年窓口営業始業日
1/16(日) : 入学相談会 1/19(水) : 夜間体験入学 1/23(日) : 体験入学 |
こんにちは!
モンスターハンターフロンティアにはまっている蒼月です!
エンドオブエタニティが進みません・・・。
昨日はバレンタインデーでしたね。
皆さんはチョコもらいましたか?
蒼月は・・・まぁ秘密と言うことで。
さてさて。
そんなわけで(どんなわけだ?)学生作品を一つ紹介です。
タイトルからもわかるとおり、バレンタインを使ってます。
タイトル 君に贈るバレンタイン
二月十四日の日曜日。
朝早くからなったチャイムの音に苛々しながら玄関へ向かうと、付き合って四年目の恋人が笑顔で手を振っていた。
迷わず扉を閉めて鍵をかけた。
「まったく、いきなり閉め出すとは。酷いなあ」
「はいはい、悪かったわよ」
朝一でいきなり来る方が酷くはないのかしらね。
そんなことを思いながら、リビングの中でぶつくさ文句をたれる彼の元へ向かう。
手には淹れたてのブラックコーヒーが二つ。
その片方を渡しながら、触れた手の冷たさに眉をひそめる。
「何でそんなに手が冷えてるのよ」
「ん。いやあ、夜中にブラブラ歩きながら直接こっちに来たからさ」
苦いけどあったまるなあ、と両手でカップを包むように持ちながら呟く。
お茶を飲むように音を立てて啜(すす)ると、へらっとした笑みを浮かべる。
思わず溜息が出た。彼の家から私の家までの距離を考えると、呆れて何も言えなくなる。二月の寒空の下、ざっと数キロはある距離を歩いてくるなんて。阿呆だ。
「阿呆」
「うわっ、失礼な。別に目的もなく来た訳じゃないって」
「歩いてくること自体に言ったのよ」
彼の隣に座る。途端、横から手が伸ばされた。ちらりと視線をずらすと、期待するような目。
わざと何も言わずにいると、今度は両手が伸ばされた。身体をこっちに向けて、訴えかけるような目を見せる。それでも放っていると、子供のように徐々に頬が膨らみ始めた。
その間、約一分。もう少し、辛抱出来ないのかしら。
「……チョコはないわよ」
「嘘は駄目だよ。キッチンに材料があるの知ってるからね」
一度もキッチンに立ってはいないのに、いつの間に。
キッチンの方を見ながら返された言葉に、心の中で舌打ちする。指先は、正確に床に置かれた材料を指しているから、完全にバレている。
とはいえ、実際に作ってはいないのだから、そんな目で見られてもどうしようもない。
「本当にないのよ」
「えぇ、何で!」
大げさなリアクションで驚かれる。その反応の良さに小さな嗜虐心が頭をもたげるが、そっと押さえこんだ。もう少し遊びたいけど、あまり焦らして拗ねられても困るし。
一口だけコーヒーを飲み、腰を上げる。ブラック独特の苦味を感じながら、キッチンへ向かう。
「ねえ、本当にチョコ――」
「はいはい、急がないの」
言葉を遮って振り返ると、ぽかんとした表情がこちらを見ていた。その様子に自然と笑みが浮かぶ。
さて、堪えるのが苦手な彼にとっておきの台詞を一つ残しますか。
「チョコはこれから作るのよ。好きな人には、出来たての一番美味しいものを食べてもらいたいでしょ」
大好きな君に、苦いコーヒーに負けない甘いチョコを。
終わり
いかがでしたか?
次回は誰の作品があがるか・・・お楽しみに!