空気が冷たく澄みわたり、冬の足音を確かに感じる11月末日。

この寒さを吹き飛ばす熱気をもった若者達が、
ここ代アニ学院名古屋校に集結した。



そう、今日は第2回声優オーディションの開催日なのだ。

今回が初受験の者。前回のリベンジを誓って再受験する者。
それぞれ、動機や胸に秘めた想いは違うかもしれないが、目的は同じ・・・
それは、

「目指せ声優！目指せグランプリ!!」



これは、夢を追う若者達の熱き戦いの記録である。
(ここからは、kōkua（コクア）の『Progress』をBGMにご覧下さい）



一次審査。

「ライバル達には負けたくない!!」

二次審査は…面接。

審査員と一対一。

三次審査は台詞の掛け合い。

一人じゃないから難しい。でも、一人じゃないから楽しい。


およそ3時間の激戦。
みんながキラキラしてた。一人一人にそれぞれの良さがあった。
・・・しかし、これはオーディション。
結果を、出さなければいけないのだ。

第2回、声優オーディション。
気になるグランプリは・・・











・・・残念ながら、該当者なし。
しかし、準グランプリに3名、受賞者が出た。

丸山あすかさん。


西村康史くん。


桑原優奈さん。



この三名が、見事準グランプリの栄冠を勝ち取ったのだ。




今回のオーディションを、審査員の一人であったこの男はこう振り返る。



「今回も審査員として声優オーディションに関わらせていただいたアルが、
今回の受験者の印象は…【冬の静けさ】アル。」

「前回は、夏の暑さもあってか、勢いとパワーで押してくるコたちが
とても多かったヨロシ。
それに比べて、今回は前回に比べるとすごく落ち着いてて・・・。」

「でも、それが暗いとかの嫌な静かさじゃなくて、
凛として澄んでいる冬の綺麗な空気に似てて・・・。」

「冬って寒いケド、なんか暖かい気持ちになれる時がアルじゃないアルか。
うまくいえないけど、そんな感じヨロシ。」

「見てて暖かい気持ちになりました…アル。」


DJロンにとって、オーディションとは？


「【未来への道標】ですかね・・・。」



「今の自分を客観的に判断してくれるもの。
否定しても、拒絶しても、結果という事実は変わらないアル。」

「だからこそ、【受け入れて】欲しい。認めて欲しい。
【今の自分】と向き合って、初めて【未来の自分】に繋がる。」

「今回の結果が、自分の望むものであったにしろ、なかったにしろ、
それはアナタが夢を叶える為に必要な出来事だったんだヨロシ。」

「たとえどんな結果であれ、命があって、諦めない限りは
必ず未来に繋げる事はできるアル。」



季節はもうすぐ冬。
冬が終われば春が来る。
終わらない冬はない。
いつか必ず春が来る・・・。




第2回声優オーディション 審査の流儀。
冬に戦う若者たちの、春を待つ。



冬…コタツ、みかん、雪だるま、温泉、鍋、お餅…。
アレ?冬って結構楽しいこといっぱいだネ。